2012年9月7日金曜日

『リチャード三世』読了

シェイクスピアです。
1990年代後半の映画で、
『リチャードを探して』(主演:アル・パチーノ)
『リチャード三世』(主演:イアン・マッケラン)
というのがありまして、日本では立て続けに公開されたのであります(制作年と逆で、『リチャードを探して』の方が先に公開されてたと思う)。
この本はその当時買ったもの。

『リチャードを探して』の方は、『リチャード三世』を映像化(映画化?舞台化?)するにあたって関係してくる様々な事象を、ドキュメンタリ風に編集したもの。
アル・パチーノはその案内役というわけ。
実は『リチャード三世』の筋はほとんど知らずにこの映画を見たのですが、それでも十分楽しめました。
ドキュメンタリの映像の中、ところどころに映像化された『リチャード三世』の各場面が挿入されるのですが、「このキャストの『リチャード三世』を、ぜひ通して見てみたい!」と思わせてくれるものでした。
ちなみにキャストはこちら参照↓(超豪華です)。
リチャードを探して(wikipedia)

内容はもうかなり忘れてしまったのですが、シェイクスピア劇での台詞回しには何か特別な名前が付けられているそうで、それが紹介されていました。
日本語での七五調のように、英語の場合だととても発声しやすい調子になっているのじゃなかったかな。




もう一方の『リチャード三世』、こちらはドキュメンタリではなく普通に映画化したものです。
でも「普通に」とか言っていいのかな…(^^;
元の『リチャード三世』は薔薇戦争末期のイギリスが舞台なのですが、この映画は時代を第二次対戦頃に移し、登場人物も男性陣は軍服着用なのです…しかもナチスドイツ風(^^;

そして設定だけでなく演出もかなり斬新です。
『リチャード三世』はグロスター公(後のリチャード三世)の長い台詞から始まるのですが、この映画はそこからスタートする訳ではありません。
少し話が進んだ所でその台詞が始まるのですが、元は一つの長い台詞を、場面転換を挟みながら途切れなく続けて言わせるのです。
しかもその場面転換前と後の落差がすごい…。
この台詞をこんな風に言わせるとは…と、見た時非常に驚きました。

映像は絢爛豪華だし、テンポも良いので「え〜、シェイクスピア〜?(-_-;」なんて思うことなく見られると思います。お勧めですよ(^^)




本の感想というより、映画の紹介みたいになっちゃった。
「映画になると、細かいところは結構カットされてしまうんだね」が感想といえば感想かなぁ。

0 件のコメント: