2012年12月12日水曜日

最近読んでいた本は

しばらく本の感想がお休みになってますが、ちびちびと読んではおりまする。
でも感想が書きにくい本ばかり読んでいるので、なかなか記事にしにくかったりして。



『親ってなんだろう』(ベンジャミン・スポック著 新潮文庫)
「スポック博士の育児書」で有名なスポック博士の本。
といっても今時の人は「誰それ?」って感じだろうな。
自分より一回りくらい上の世代の人だと「…ああ、スポック博士か!」ってなるらしいです。
この本も、日本で発売されてからもう20年以上経つのですね。
著者ももう亡くなっているし、「〜の育児書」ともども、もう再版されることはないのだろうな。

『凍りついた瞳』
『続・凍りついて瞳』
『凍りついた瞳が見つめるもの』
(ささやななえ・椎名篤子著 集英社文庫)
幼児虐待を扱った本。
文庫版は1996年とか97年に刊行されていたようですが、怖くてずっと読めずにおりました。
その場を想像するだけで腹のあたりが冷たくなり、身体が小さく縮こまってしまいます。呼吸が早くなったり、あるいは逆に無意識のうちに息を止めていたり…。
救われる話もあったのが、わずかな希望か。

『こころ』(夏目漱石著 青空文庫)
高校の国語の教科書で、一部読んだことがあります。
で、授業の時に全体のあらすじも聞かされていたのですが、通して全部読んだのは今回が初めて。
夏目漱石の文は素直で読みやすいです。焦れったいほどの日常の場面は読むとちゃんと焦れったくなるし、緊張感の走る場面ではあたり一面に瞬間的に薄氷が張り詰めた気になります。感情が刺激されて、読んでいて快い。その前に読んでいた芥川龍之介とは全く違います。
…けど、話自体は聞かされていたあらすじ以上のものではなかったな、と。



ちなみに今は夏目漱石続きで『それから』を読んでいます。
あと、虐待続きで『残酷な神が支配する』も考えたのですが、少し間を空けたくなって(旧約聖書の)『創世記』なんか読んでます。



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